2026/03/14 16:30
角度によってグリーンにもオレンジにも見える——
そんな不思議なコートを見かけたことはないだろうか。
これが「玉虫色」生地の仕組みだ。
今回はその魅力を解説する。
玉虫色生地は海外でもいくつかの呼び名がある。
「Iridescent(イリデッセント)」は「虹色に輝く」という意味の形容詞で、生地に限らず玉虫色の光沢全般に使われる表現だ。タマムシの羽や貝殻のような自然界の玉虫色にも使われる。
「Changeant(シャンジャン)」はフランス語で「変化する」という意味。ヨーロッパのヴィンテージ生地のタグやカタログでよく見かける表記で、特にフランスやイタリアのテキスタイルの世界では今も現役の言葉だ。
どれも「色が変わる」という現象を軸にした言葉で、洋の東西を問わずこの生地が特別扱いされてきたことがよくわかる。
■ なぜ色が変わって見えるのか
玉虫色生地は、縦糸と横糸にあえて異なる色を使って織り上げた生地。
グリーン×オレンジの場合、縦糸にグリーン、横糸にオレンジ(またはその逆)の糸が使われている。
正面から見ると両方の糸が混ざって見えてオレンジがかったオリーブカラーに見える。
同じ服が、立っているだけで色が変わる。それが玉虫色の正体。
■ よく見るグリーン×オレンジという組み合わせについて
グリーンとオレンジは色相環でほぼ補色に近い関係にある。
補色同士を縦糸・横糸に使うと、色の振れ幅が大きくなり変化がよりドラマチックになる。
落ち着いたオリーブグリーン×バーントオレンジの組み合わせは、アースカラーとして秋冬コーデにそのまま馴染む。一方、鮮やかなエメラルド×オレンジになると一気にヴィヴィッドな印象になる。
■ コートとしての着こなし
玉虫色は春秋に重宝する色味の強いコートなので
中にオレンジのパーカー。デニムを履いてカジュアルに落とし込んでも良し。
シンプルな白シャツなどとあわせても可愛いと思います。
(トップスは明るめのほうが◎)
■ まとめ
玉虫色は縦の糸と横の糸が違う色で構成された生地を指す言葉。
色に影以外の奥行きが出ることで、よりファッショナブルに人の目を引くアイテムになる。
50~70年代にアメリカで非常に良く流行っていた色合いでもあり、古着屋さんで探してみるのも一興かと。
ウチでも玉虫色のコートを取り扱うことがあるのでインスタとオンラインサイトをご覧ください
